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23.04.07

(教えて、高尾美穂先生)女性のカラダの基礎知識:更年期について知ろう

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Lyset Jensen

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更年期という言葉のみ知り、具体的症状や知識があまりなく不安を感じるというお声をいただきました。
ほてり、のぼせ、イライラ・・・これは更年期?
疑問に感じながらも日々過ごしている方も少なくないでしょう。
改めて、更年期について高尾美穂先生に教えてもらいました。

高尾先生、女性ホルモン「エストロゲン」について教えてください。

女性の人生に大きな影響を及ぼし、約40年間という期間限定で卵巣から分泌される「エストロゲン」という女性ホルモン。

<エストロゲンの分泌量の変化>
10代     :卵巣が成熟すると一気にエストロゲンの分泌量が増え、月経がはじまる。
20~30代半ば :女性ホルモン「エストロゲン」分泌量がピーク。
30代後半以降 :30代後半以降分泌量が徐々に減っていく。
40代後半   :エストロゲンが急激に減少するタイミングで様々な不調に見舞われます。月経不順が見られた
ら、更年期のはじまりかもしれません。

エストロゲンが急激に減少する時期が更年期となります。
閉経前後には乱高下し、閉経後には男性より低い値で一定となります。

「更年期症状」「更年期障害」「閉経」はすべて更年期という言葉と一緒ですか?

似ているようで意味が異なります。
どのような違いがあるか見ていきましょう。
更年期>閉経前後5年間ずつ 合計10年間の期間を指します。
エストロゲンが「ある状態」から「ない状態」に慣れていくための10年間で、女性ならだれにでも訪れます。

<更年期症状>エストロゲンの分泌量の変化に伴い、女性の心身にも変化があります。皆さんがよく耳にするホットフラッシュやイライラ、ほてり、不安感などの症状があります。このような症状を「更年期症状」といい、症状を感じている人たちは全体の6割です。

<更年期障害>
更年期症状を感じる人の中で、日常生活に支障が出る場合を「更年期障害」と呼んでいます。全体の3割弱の女性が相当します。

<閉経>
卵巣が完全に機能しなくなった状態のこと。月経が12か月間こないことで知ることになります。

閉経の平均は何歳ですか?

閉経年齢は個人差があります。
閉経してみないと、更年期のはじまりもわかりません。
早発閉経:40歳未満で無月経の状態が1年以上続くこと
40代前半での閉経はあり得ること、早発閉経とは見なしません。

更年期の不調とは?

卵巣機能が低下する更年期には、体や心の変化や不調を経験します。
更年期のもっとも分かりやすいサインは、月経周期の乱れです。月経周期や経血量などが今までとは異なることもサインの一つです。また、心身に様々な不調が現れ、その種類は200以上と言われています。
どのような症状があるか見てみましょう。

・血管運動神経系症状:ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、冷え、動悸
・運動器系症状:肩こり、腰痛、関節痛
・精神神経系症状:頭痛、めまい、うつ状態、メンタルダウン、不眠
・頻尿器・生殖器系症状:尿漏れ、頻尿、骨盤臓器脱、性交痛
・消化器系症状:食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘、胃痛
・皮膚・分泌系症状:皮膚・粘膜の乾燥、口の渇き、ドライアイ

なぜ、様々な症状が現れるのですか?

女性ホルモンの分泌減少が大きな原因です。
ホルモン値が変動することによって自律神経の調整がうまくいかなくなり、汗や体温のコントロール機能が阻害されるのです。
また更年期に入る年代は、人生の環境の大きな変化も伴います。
子育てに奮闘してきたけれど、子供が反抗期を迎えたり、成長した子供が就職や結婚で自立して、家族の時間から夫婦時間が増えたりと時間の使い方も変わってきます。体力の低下により、今までのような頑張りが出来ず仕事の継続を悩む方、晩婚の影響で体力は低下しているが子育てにフル稼働される方もいますね。
身体的な変化とともに、環境の変化が起こりうる時期であることが更年期症状を引き起こす大きな要因となっています。

更年期を迎える際に注意することは?

女性ホルモンの状態によって、かかりやすい病気が変わってきます。
更年期前は、男性にくらべて生活習慣病にかかりにくいのはエストロゲンに守られていたためです。更年期以降は様々な病気リスクが上がります。
特に脂質異常症や糖尿病、子宮体がん、乳がん、骨粗しょう症、泌尿器・生殖器の萎縮症状が代表的です。
また更年期の不調とよく似た症状を持つ病気に甲状腺疾患があります。
甲状腺ホルモンが不足する「橋本病」は、うつ状態、むくみ、物忘れ、眠気などの症状があり、甲状腺ホルモンが過剰になる「バセドウ病」は、異常発汗、動悸、イライラ、かゆみ、口の中が渇きやすいなど更年期症状と重なります。
しょうがないと諦め無理して頑張ることをせず、不調を感じたら婦人科に相談しましょう。

高尾先生からのアドバイス

私がたくさんの女性と接し感じていることは<頑張り屋さん>が多いことです。
真面目で一生懸命で家族のため、親のため、自分以外の人のために役に立ちたいという方は更年期症状が重くなりがちです。
更年期時期は、体調や人間関係の状態を確認する棚卸しの時期です。
そんな貴重な時期をていねいに自分の体と向き合いケアをしましょう。

イーク表参道副院長 高尾美穂先生

高尾美穂先生
イーク表参道副院長 産婦人科医

女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長、スポーツドクター。婦人科の診療を通して女性の健康をサポートし、 女性のライフステージ・ライフスタイルに合った治療法を提示し、選択をサポートしている。

監修: Lyset Jensen

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