【みんなのセルフプレジャー事情】TENGA金子さんに聞いてみた!セルフプレジャーしてもいいの?
“1日10分じぶん時間をとって輝いて欲しい”
そのような願いで情報を発信しているの!
Lyset Jensen
セルフプレジャーってなかなか聞きなれない言葉だけど、”自慰行為”って言われると「あっ…」って思って口を閉ざしちゃう…。なんだか秘密にしなきゃいけないような、後ろめたい事をしているような、わたしがしているのって悪い事なの???って思って、セルフプレジャーについて正しく知ってみようと思い立ち、セルフプレジャーアイテムを開発しているTENGAの金子さんに思い切って教えてもらうことにしました!

金子さんがノルウェー留学で体験したこと
金子さんの生い立ちからノルウェー留学までの原体験はセルフプレジャーや人間の性というものを肯定するに至り、どうしてセルフプレジャーアイテムを扱う会社にご就職されたのか、という経緯に深く関わります。貴重なお話、お聞かせいただきました。
金子さんのご両親は厳格で心配性、ゲームや漫画の類は一切禁止で、中学校の頃も門限は5時。もちろん性や男の子に関する話も例外ではなく、テレビでキスシーンが出てくると「教育上よろしくない」とチャンネルを変えられるのが常でした。
中学生の頃、同級生の男の子が部活の仲間を引き連れて実家まで来て告白をしてくれたことがあったんですね。そうしたら、たまたま在宅していた父に、そのことを咎められました。恐らく父としては、「まだまだ子供だと思ってた大切な娘がもう恋愛をしていて寂しい」とか、「親の把握できないことがある危機感」とか「あの男はどこの馬の骨なんだ?!、なんであんな大勢で来たんだ?!」など色々な気持ちがあった結果、咎めてしまったのだろうと今なら推測できますが、当時の私が感じたことは「男の子と遊んでるとか、恋愛するとかはマセた行為で、あまり人に言ったり、見せたりすることじゃないんだ。恋愛することで親を悲しませたくないし、心配させたくないな」ということでした。
高校生になって女子校に進み、男子校の子と付き合ったりもしました。年相応に恋や性のことに悩みましたが、そんな自分がはしたないような、親に悪いことをしているような気持ちは拭えないままでした。女子校でしたから、周りにも恋愛に勤しんでいる子はほとんどいなかったため、自分だけが悪いことをしている感覚がありました。ましてや、性に関することは、心の底から「よくないことをしている」と自覚していました。
大学生になり、1年間の留学がマストである学部に進学しました。留学先はノルウェーにしました。こんな機会じゃないと住めない場所に行ってみたい、幸福度の高い国ってどんな感じなんだろう、という気持ちで選びました。

ノルウェーでも恋愛話は花が咲きます。パートナーの話、これまでの恋愛や恋愛観、同じ寮に住むかっこいいフランス人の子の話、セルフプレジャーの話、お気に入りのアダルトグッズの話。ノルウェーの女の子たちと話す中で、「この子たちは、『誰かを好きになったり、誰かに性的な欲求をもったり、自分1人で性的な欲求を満たすこと』に全く罪悪感や嫌悪感を抱いていない。それは自然なことで、むしろポジティブなことに捉えている」と言葉の端々で感じ、衝撃を受けました。衝撃を受けるとともに、自分を肯定された気がしました。ノルウェーでは、医者の処方箋なしでアフターピルが2,000円くらいで買えましたし、コンドームも無料で大学で配布されたりします。社会全体が「性が日常にあることを当たり前に捉えている」のを肌で感じました。一方で「全く性欲がない」という子もいて、それをみんながいい意味で特別視していないのも驚きでした。「こっちの社会の方が絶対日本より健康的で生きやすいじゃん」と当時思ったのを覚えています。セクシュアルウェルネスやフェムテックの分野を仕事にしたのは、「日本人の女の子がもっと生きやすい社会にしたい」との想いからですが、原体験としてはセクシュアルウェルネスの考え方や製品が自分を肯定してくれたことも大きかったと思います。
その後、「そういう社会にするためには、私に何ができるだろうか」と模索していた時に、フェムテックの展示会でirohaが出展しており、「ここなら私のやりたいことができる」と入社を決めました。両親には、入社前に「なぜこの会社に入りたいのか」を伝えました。今でも少し戸惑っている様子は伺えますが、温かく見守ってくれています。
セルフプレジャーってなあに?
セルフプレジャーは、自分を気持ちよくすることで、喜びを感じることです。いわゆる自慰行為(マスターベーション)のことですが、それは恥ずかしいことやよくないことではなく、とても自然で大切なことだと思っています。 irohaでは、自分のからだが求めるきもちよさに応える行為を 「セルフプレジャー」と呼んでいます。
一方で、ご自身の性欲を認めることやセルフプレジャーをすることに罪悪感や抵抗感があるという方は、まだまだ多くいらっしゃいます。セルフプレジャーアイテムが日常のアイテムとして浸透していったり、セルフプレジャーがセルフケアの一環であるとの認識が広まっていくことで、より多くの方がポジティブにセルフプレジャーを楽しめるようになるといいな、と思っています。

セルフプレジャーのメリット
専門医によると、女性がセルフプレジャーによってオーガズムを得た後、オキシトシンやエンドルフィンというホルモンが脳内放出されることが分かっています。オキシトシンは「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」などと呼ばれることもあり脳や心を癒してストレスを緩和させたりする効果があると言われています。
またオキシトシンは「メラトニン」のもとである「セロトニン」というホルモンの分泌を促す効果があり、結果的にメラトニンの分泌量も増えるため、睡眠を支えてくれる効果があります。さらにエンドルフィン には、強力な鎮痛、鎮静作用があり、その効果はモルヒネの6.5倍の鎮静作用を発揮するとされています。

irohaで「セルフプレジャーをする理由」をアンケートしたところ、「性的快楽を得るため」との回答以外にも「リラックスするため・ストレス解消のため」との回答が約20%、「自分の身体をもっとよく知るため」「よく眠れるから」がそれぞれ約10%回答されていました。
自分の体を知ることで、どこが気持ちよいのかを知り、セックスが気持ちの良いものに変わったり、苦痛ではなくなったり、パートナーにすべてを求めなくなったり、自分の気持ちやカラダに向き合って自分を認められるようになったり、許せたりするような気持の変化が訪れた方もいます。
よく「セルフプレジャーアイテムは何歳まで使えますか?」や「性生活は何歳まで営めますか?」などと、ご質問をいただくこともありますが、自分で性生活の期限を決めてしまう必要はないと思いますし、何歳でも楽しんで良いと思います。オーガズムを得ることによって、尿もれを防ぐ可能性もあるようです。
セルフプレジャーをする時の注意点
1⃣ 手やセルフプレジャーアイテムは清潔に保つ
汚い手で触ると、腟やその近くにある尿道、肛門から雑菌が入り込み、膀胱炎や
細菌性腟炎になることも。グッズを使用する場合は、使用前後で洗浄を忘れずに。
2⃣ 強すぎる刺激や長時間の刺激を行わない。
性器が傷ついたり、摩擦で性器に痛みが生じたりすることにも注意が必要です。
自分のからだを傷つけない範囲であれば、好きな方法・程度で楽しんでください。
3⃣ プライバシーを確保すること。
セルフプレジャーはとても個人的な行為なので、プライバシーが確保された空間で行ってください。

セルフプレジャーアイテム iroha
irohaは16シリーズ46種類 ものアイテム数があります(2023年5月現在)。じぶんの気になるアイテムで、カラダの部分に沿わせてなぞってみたり、あてがってみたり、心地よいと感じる部分をさがしてみてください。

電池式や充電式で、外にあてがったり挿入したりして楽しめる振動アイテムから、新感覚素材を使用した非振動アイテムや、プレジャータイムにより没頭できる空間づくりのための製品もあります。
「マスターベーション」には「オーガズムを得て性欲を解消する」というある種固定されたイメージがある一方で、「セルフプレジャー」には目的がなく、悦びの種類も限定されていません。オーガズムに限らず、「自分なりの悦びを自分で見つける」という柔軟な意味合いがあります。

irohaは「和モダン」なテイストで部屋においてもなじむ落ち着いたデザイン。長く使いたくなるシンプルさ、身近さを感じるかわいらしさを表現しており、女性で構成された開発チームが、丸洗いできて衛生的な防水設計、長いネイルでも押しやすいボタンの形、周囲を気にせず楽しめる静音性などこだわっています。

先日、irohaが有楽町マルイでポップアップを実施した際に、接客担当として店舗に立たせていただきました。自分の母くらいの歳の女性が店舗を訪れ、お話しをさせていただきました。お話ししていく中で少しずつご自分の悩みや考えていることを教えてくれました。「私はずっと色んなことを我慢してきたけど、こうやって女性が楽しんでいい時代になったんだね。」と感慨深く仰っていました。私は「日本人女性が少しでも生きやすい世の中にしたい」と思って入社したので、とても嬉しく、心の中で宝物にしている思い出です。irohaの常設店であるiroha STORE 大丸梅田店では、接客時間の平均が15分ほどで、店員と話す中で、これまで誰にも言えなかった悩みを打ち明けられたことで泣いてしまうお客様もいらっしゃいます。より多くの女性に「irohaがあって/知れてよかった」と思ってもらえるといいな、と思います。
実はいろいろなメリットがあるセルフプレジャー!
安心できる環境で、自分自身とむきあってみてね。

God dag! リゼットです。
あなたに1日10分でも素敵な時間#mytimeを
とっていただけるように様々な情報を発信します!


あなたにぴったりのセルフプレジャーアイテムが見つかるかも?!
セルフプレジャーアイテムだけでなく、空間づくりやデリケートゾーンケア商品もあるよ♪
監修: Lyset Jensen